先日市から送られてきた介護保険被保険者証に同封されていた「介護保険ハンドブック」には、「介護や支援が必要でない、自立して日常生活が送れる高齢者」が「元気な高齢者」の名称で分類されいました。
自身が高齢者と呼ばれる領域に突入したことは、年金や介護保険、市の援助等から、定義上は認めざるを得ないと思います。
無駄とは知りつつもささやかな抵抗は、介護や支援を必要としない高齢者、すなわち「元気な高齢者」を永く続けることで、年齢を隠せばそうは見えない風体を装うことくらいです。
社会貢献なんて、そんな高邁なことは申しません。
先の「介護保険ハンドブック」では、この元気な高齢者のことに触れられているのが最後のページのほんの数行です。
65歳になった高齢者新人に配布されるのであれば、最後ではなく最初のページで、もう少し多くを割いて欲しいものです。
私事になりますが、これまで、看護大学や看護専門学校設立の仕事に都合4回かかわってきました。
看護学部の教育課程はいくつかの専門分野から構成されており、その中の一つに「老年看護学」分野があります。最後の申請にかかわった大学の老年看護学教育課程は、学生が机上で勉強する場合も、施設で実習する場合も、これからは「看護や介護が必要な高齢者」だけでなく、「元気(健康)な高齢者」も対象にする内容で作成され、そのことを特色とするものでした。
高齢者が多くなり、介護や支援にかかる費用が膨らむ中で、そうならないための「元気で健康な高齢者」を対象とした介護予防対策は、各市町村やこれから看護の仕事に就く者にとって必須の課題のようです。
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