この記事の意図するところは、看護学部を論じることではなく、すでに所有している高校別大学合格者のデータを再利用し、その高校名を出すところにあるように思います。
週刊朝日は、これだけ人気のある看護学部を題材にすれば、関心を寄せている高校生や保護者、教員を対象に販売部数も伸ばせると踏んでのテーマ選びなのでしょう。
入学した女子学生へのインタビューとして、「祖母が入院した時、ご飯を食べるサポートを優しくしてくれていた看護師さんの姿に憧れ、この学部に行こうと決めました。」「東日本大震災のときにボランティアに行って、災害看護を知りました。自分もこんな仕事がしたいと思いました。」などの志望動機が掲載されています。
上記のような志望動機で入学してくる学生が、果たしてどれくらいいるのでしょうか。「就職難とは無縁の職種だから」と言えばいいのにと思います。
また大学も設置の理由を、記事中にあるような「地域医療や看護師不足に貢献する」などと言わずに、「今や定員を満たす可能性のある数少ない学部だから」と言えばいいのになとも思います。
実際、新設の大学や学部に関する文科省の最大の関心事は、「学生を集めることのできる大学、学部の設置」ですから。
※ 写真は週刊朝日5・1号より
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